March 18, 2005

◆急峻な森林地域での土砂災害 ―森林施業の及ぼす影響―

リバーポリシーネットワーク様からお知らせ頂きました。情報感謝!以下転載させて頂きます。

・急峻な森林地域での土砂災害 ―森林施業の及ぼす影響―
●概要
宮川村では昨年9月21日の台風21号により大きな被害がでました。森林の荒廃・施業の遅れが災害の原因ではないのかと推測されていますが科学的な研究分析がなされているところです。
今回はその第一線で研究している方々のご意見を聞くための企画です。
災害前から続けられている研究や災害後に実施された研究結果を発表していただき、また、森林と土砂災害の問題についても触れていただきます。

午前中は山地災害の現場に行きます。
(現地見学・講演、ディスカッション、質疑応答・意見交換 等)
●講師
☆ロイ サイドル (Roy C. Sidle) 氏
(京都大学防災研究所教授 防災研究所傾斜地保全分野長) 
☆今泉文寿 氏 (京都大学防災研究所COE研究員 博士)
●日時
3月20日(日) 災害地見学:10:00-12:00 講演会:13:00-16:00
※3月19日(土)19:30-奥伊勢フォレストピアで懇親会を開く予定です。要申込
●場所(集合)
宮川村江馬 宮川村林業総合センター 災害地見学:唐櫃谷
●参加費
一般無料
●主催
大杉谷自然学校
●講演内容
☆Roy C. Sidle 氏
「森林施業が崩壊・土石流の発生に及ぼす影響 ―真実,俗説,そして不明確なこと」
1. どのようにして森林が斜面の安定性を高めるのか
2. 崩壊に影響を及ぼす森林施業・水文過程への誤解とは何か?
3. 崩壊発生への影響を最小限にくいとめるための持続的な森林施業は?
4. 崩壊・土石流の発生と森林施業の関係について,わかっていること(真実),一般的な誤解(俗説),もっとよく知らなければならないこと(不明確なこと)―
☆今泉 文寿 氏「崩壊・土石流の概説と宮川村周辺での特徴」
これまで,崩壊・土石流について,わが国あるいは海外で様々な研究がなされてきた。そこで,崩壊・土石流の特徴・発生機構についてこれまでに明らかになっている
知見を紹介する。また,発表者が宮川ダム上流域で行ってきた研究成果をもとに,宮川村周辺での崩壊・土石流の特徴を紹介する。

●申込問合●※講演会のみの場合申込不要
〒519-2633三重県多気郡宮川村久豆199
大杉谷自然学校
e-mail:osn@ma.mctv.ne.jp(団体)
URL:http://www.ma.mctv.ne.jp/~osn/
電話 0598-78-8888 FAX 0598-78-8889

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◆表浜ネットワーク特別講演会のお知らせ

◆表浜ネットワーク特別講演会のお知らせ
「表浜海岸を持続性ある地域資産に」

蒼き海と白砂拡がる表浜海岸を後世に伝えたい。
 その想いから有志の手により、表浜に想いを寄せる市民の運動として表浜ネットワークの活動が始まりました。
今、海岸を取り巻く環境は様々な変化の波が押し寄せています。
温暖化による海面の上昇や大型化する台風など気象や社会的構造によって失われていく砂浜。海岸環境の変化による植生や生物の減少だけではなく地域社会を含め、様々な問題と課題が表浜海岸を取り巻く地域環境に押し寄せています。
地域資産となる表浜海岸を含め持続性ある環境を形成するには、様々な立場を含み、考証・交流する講演会として催します。
是非ご参加ください。

日時:2005年3月20日(Sun)
時間:午後1時45分〜4時
場所:豊橋技術科学大学 (講義室A2-101)

講演演目「表浜海岸を持続性ある地域資産に」

1. 表浜を歩いてみよう(仮題)
日本ウミガメ協議会 東京大学大学院農学生命研究科
亀崎 直樹氏

2.古い海の写真から 経年的な検証(仮題)
東京大学大学院 総合文化研究科
清野 聡子氏

3.表浜海岸の植生の重要性(浜と植生)
六条潟と三河湾を守る会
市野 和夫氏

4.砂浜の動きを測る
豊橋技術科学大学 海岸工学研究室
青木 伸一氏


尚、当日は表浜ネットワークNPO法人化設立総会を講演前に開催致します。
一般の方でも、オブザーバーとしての参加は自由です。
表浜ネットワーク設立総会
(PM1:00〜1:30)

詳細は今後こちらに掲載致します。
http://www.outdesign.net/omotehama/

場所は下記アドレスにてご確認ください。
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E137.24.50.6N34.41.52.5&ZM=7



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◆日本生態学会 自由集会のご案内

・第52回 日本生態学会 大阪大会 におきまして、アユモドキをテーマに、希少淡水魚の生息地での現状と保護の実情についての自由集会を行います。
生態学会の自由集会は会員以外の方の参加も自由です。我が国における希少淡水魚の現状、また、水田等一時的止水域の諸問題について関心がおありの方の参加をお持ちしております。

アユモドキ自由集会世話人 新村拝

日時:2005年3月30日 1730〜2000
会場:日本生態学会大阪大会 B会場
 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
   〒530-0005 大阪市北区中之島5−3−51
   TEL: 06-4803-5555(代表)/ FAX: 06-4803-5620
   会場 HP http://www.gco.co.jp/
   日本生態学会大阪大会 公式HP http://jes52.cool.ne.jp/

自由集会タイトル

アユモドキにみる希少種保護の現状と課題、
ー生息地の保全・系統保存の現状を巡ってー

開催趣旨

 レッドデーターブックに記載されている生物は、瀬戸際のところでその種の存亡を掛けて生きている。何らかの保護策が講じられている生物にしてもほんの小さな偶然がその種、あるいは個体群の存在を抹殺する可能性は常にあるのだ。

アユモドキLeptobotia curta (Temminck and Schlegel, 1846)は、文化財保護法(天然記念物「地域定めず」)、種の保全法(国内希少野生動植物種)指定種として我が国の淡水魚のなかでももっとも丁重に保護の対象とされてきた種である。しかしながら、現在確認されている生息地は、岡山県の2水系と淀川水系のごく一部地域に過ぎない。

 アユモドキの生息条件は、人間の水田耕作という行為と深く結びついている。水田への湛水・耕作という季節的な営みが、本種の繁殖様式を保証してきた。淀川水系の本種についてみると、生息が確認されている水田地帯は、今日まで、たまたま大規模な圃場整備事業は行われてこなかった。幸運な偶然は利便性の高い土地と治水上の問題であった。アユモドキの利用する水田は鉄道駅に接している。市街地開発をにらんで積極的な圃場整備をされなかった場所であった。土地としてみた場合その価値は高いが、たびたび冠水することから開発には不向き、しかし、上流にダムが造られたことから、治水上の制約が少なくなった。そして、その土地は、水田としてではなく駅近くの有用な土地として、大きく変容しようとしている。 
 アユモドキをテーマに、水田域の生態環境の変容と希少種の生存要因、また、生息地保全のあり方、系統保存の現状について検証します。

趣旨説明

新村安雄 (アユモドキ自由集会世話人 :フォト・エコロジスト、サツキマス研究会)

講演者
1. 岩田明久(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)亀岡地域におけるアユモドキ個体群の現状
2. 斉藤憲治 (独立行政法人  水産総合研究センター) ※講演取り消し
保津川水系(八木町)のアユモドキの今昔 
※ 講演内容については、趣旨説明の中で新村が概要を説明し、現状については服部が補完します。
3. 上原一彦(大阪府 水生生物センター)
アユモドキの系統保存の現状と淀川水系分布域の変遷について
4. 阿部 司:滋賀県立大学大学院 環境科学研究科  
岡山(吉井川水系)のアユモドキの現状と保護活動
○生息地から報告
八木町のアユモドキ      八木町      服部博司
岡山県 旭川水系の保護事例  岡山淡水魚研究会 青 雅一
◇コメンテーター
川那部浩哉 琵琶湖博物館
小林光 (財)自然環境研究センター
木村英造 元(財)淡水魚保護協会理事長


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