May 31, 2006

◆6月4日黒部河川事務所・関西電力を講師に公開学習会開催

6月4日黒部河川事務所・関西電力を講師に公開学習会開催
1月8日の黒部川ダム排砂評価委員会委員の大熊孝氏の公開学習会に続いて、排砂実施機関の方を講師に以下の内容で第二回の公開学習会を開催します。黒部川 出し平・宇奈月ダムの排砂がどのような経緯の中で進められてきたのか、排砂を 実施してきて現状をどのようにとらえているか、今年はどのような排砂ゲートの 運用を考えているかなど率直な意見交換をしたいと考えています。ぜひ、ご参加 ください。
・日時…6月4日(日) 13時30分〜16時
・場所…富山県入善町入善町民会館視聴覚室
・講師…黒部河川事務所及び関西電力北陸支社の担当者
・参加費…無料
・主催…黒部川ウオッチング富山ネットワーク
・協賛…黒部川内水面漁業協同組合、泊漁業協同組合

■黒部川ダム排砂の本 『川の吐息、海のため息』 緊急出版されます
地元の出版社の桂書房より5月下旬に「川の吐息、海のため息」と題して黒部川ダム排砂の最新ルポの本が出版されます。著者は朝日新聞富山支局に3年間勤務していた角幡唯介さん。写真の一部にフォットライターの浦壮一郎さんの撮影したものがカラーで掲載され、250ページで1675円の本です。書評など詳しくは追ってご案内しますが、ぜひ黒部川のダム問題に関心のある 方々に購入いただきたいのです。問題が複雑なってきた黒部川の排砂問題をわかりやすく解説し、海や川の漁民の実情も伝える本で、排砂問題を知っていただく格好の本としてお薦めします。

18:58:05 | harurin | comments(14) | TrackBacks

April 22, 2006

◆アユの遡上を助けるためダムの水を放流

リバーポリシーネットワーク様から連絡いただきました。以下転載させていただきます。
”アユの遡上を助けるためダムの水を放流” という画期的なニュースが入ってきました。環境回復への対策としては全国で始めての試みです。矢作川を守りたい、天然アユを守りたいという漁協の方たちの熱い思いが伝わってきます。
矢作川漁協が中部電力とどのような河川環境定期協議会を重ねていったのか、また矢作川研究所、矢作川アユ調査会がどのような役割を果たしてきたのか。全国の川をリードしていく矢作川に私たちも注目したいと思います。
5月6日(土)の国際シンポジウムでは矢作川と天竜川から漁協組合長のお2人が出席してくださいます。また矢作川アユ調査会を技術指導してこられた高橋勇夫氏も講演してくださいます。ワイルドサーモンセンターの研究者も北海道のイトウの調査を終えてシンポに参加し、その後矢作川に視察に行きます。是非皆様もこのシンポジウムにご参加ください。
<今日のお知らせ>
●朝日新聞 4月18日 朝刊(一面)
 「アユ遡上お助け  渇水時ダム放流矢作川 中電、200万立方メートルを確保」
●5月6日(土)国際シンポジウムのお知らせ
 「ワイルドサーモンと天然アユ-回遊魚を守るということ」
●今回のシンポに関する本の紹介
 『ここまでわかった アユの本』高橋勇夫+東 建作 著 
 『環境漁協宣言』矢作川漁協100年史編集委員会 著
**********************************************
朝日新聞 4月18日 朝刊(一面)
アユ遡上お助け  渇水時ダム放流 矢作川 中電、200万立方メートルを確保
 長野県を水源に岐阜、愛知両県を流れる矢作川のアユ遡上(そじょう)を助けるため中部電力(本店・名古屋市)は今季から、矢作ダム(愛知県豊田市)の貯水量の一部を別枠で取り置いて、渇水時に放流できるようにする。最大200万立方メートル。電力会社の裁量でためた水をアユに役立てるのは、全国で初めてという。川の水枯れは各地で問題となっており、新たな環境回復の手法として注目を集めそうだ。     (伊藤智章)
------------------------------------------------------------
 今月下旬から来月にかけての遡上ピークに向けて中電は、農業用用水など既存の利水者分とは別に、ダムの高さ1メートル分、約200万立法メートルの水を確保しておく。下流が水枯れ状態となり、アユが遡上できないと矢作川漁協(同市)から連絡があった場合に放流、川に流れを取り戻す。3日置きに流すなど方法も工夫する。
 ダムの水位目標は、中電が農業用水など利水者らと協議し、時期に応じて定める。目標の水位と満水位までの範囲内で、中電は、発電需要や雨量見通しに応じて、ためる量を調整している。今月下旬時点では高さ4メートル分。うち1メートルをアユにあてる。
 中電にとって調整幅が小さくなると、発電に使えるはずの水を急な大雨の時などに無駄に流すリスクが大きくなる。
 矢作川の水は、年間流量の4割が農業、工業などに使われる。近年は2年に1度の割合で渇水が起き、水枯れが度々発生。同漁協はその都度、遡上できないアユを捕らえ、トラックで上流に運んでいる。同漁協は不漁対策として、貯水の一部を融通するよう中電に要望していた。
 中電は「リスクはあるが環境回復に役立つなら、と決めた。発電や利水に影響の出ない範囲でできる限り協力する」(岡崎支店)という。ほかの生物の生息環境にも好影響が期待される。
 全国で水枯れが問題となり、国も97年ごろから一部のダムで洪水対策の容量を利用し、試験放流している。国土交通省河川環境課は「環境のためとはいえ、農業、工業用水の権利を削ることはできない。電力会社が裁量分からアユ遡上のために放流する手法は聞いたことがない。画期的だ」としている。


10:24:31 | harurin | comments(0) | TrackBacks

April 15, 2006

◆日米ダム撤去委員会の報告書が提出されました

長良川河口堰に反対する会様から連絡いただきました(以下転載させていただきます)
日米ダム撤去委員会の報告書が提出されました。詳しくは下記のホームページをご覧ください。
http://nagara.ktroad.ne.jp/
報告書の内容
●ダム撤去へ 大阪高等裁判所「永源寺第二ダム判決」(平成17年12月8日)を
読む
五十嵐敬喜 法政大学法学部教授 
●ダムに頼らない河川整備計画は可能か
今本博健 京都大学名誉教授 
●2004・7・13新潟水害からダムに頼らない治水を考える
大熊孝 新潟大学教授 工学部
●2004年7月17-18日に行われた黒部川流域,出し平ダムと宇奈月ダムの連携排砂時の黒色濁水
田崎和江 金沢大学理学部地球学科田崎ゼミ生調査団
●日本でダム撤去が進むために: ダムの現場を身体で科学する必要がある
田崎和江 金沢大学大学院自然科学研究科環境科学専攻・教授
●ダムへの堆砂による自然破壊と堆砂量予測の問題点
岡本尚 「日米ダム撤去委員会」委員・植物生理研究者

17:36:44 | harurin | comments(5) | TrackBacks

◆長良川河口堰訴訟 住民側の敗訴が確定

長良川河口堰に反対する会様から連絡いただきました(以下転載させていただきます)
三重県が長良川河口堰の建設負担金を一般会計から支出したことをめぐり住民が支出差し止めを求めた訴訟で、最高裁は3月31日、住民側の上告を退ける決定をした。
住民側は「工業用水は供給過剰で支出の必要は無い」と提訴。差し戻し後の津地裁は「将来需要がないとは認められない」と請求を棄却し名古屋高裁もこれを支持していた。
長良川河口堰運用後10年以上経って、中部国際空港も稼動し愛知万博も終了し、好況の中部地区に多くの工場誘致が進んでいる中、工業用水はいまだに一滴も使われていないのですが・・・

17:29:45 | harurin | comments(0) | TrackBacks

April 06, 2006

◆第一回西ヶ洞自然探索のお知らせ

・岐阜県関市板取の自然探索「山童(やまがき)」のネット担当者様から連絡いただきました。
「大釜倶楽部は川浦発電所建設中止に伴い解散いたしましたが、そのメンバーだった有志で自然探索「山童(やまがき)」を結成して、以前のように西ヶ洞などの自然探索の案内をいたすことにしました。早速ですが、第一回の西ヶ洞自然探索を次のように行います。」
1.日時: 5月4日(木)国民の祝日、8:00 板取杉原新宮神社集合、日帰り。
2.参加費: 2.000円
3.申し込み:4月27日までに 山童事務局:長屋丈一郎
Fax0581-57-2910 又は 090-1985-1016
詳しくは、次の山童のホームページをご覧になってください
http://outdoor.geocities.jp/yama_gaki/
ダムから解放された西ヶ洞を、ぜひ訪れてみてください。
多数のご参加をお願いします。

17:35:00 | harurin | comments(0) | TrackBacks