January 10, 2005

◆「みどりの種」アジア・太平洋各国、議定書発効前に会議

アジア・太平洋各国で環境や平和を重視する政治家が集う「アジア太平洋みどりの京都会議2005」が2月11日から京都市で開かれる。海外28の国と地域の「緑の党」の議員・党員ら約100人と、国内の地方議員ら約100人が参加。「アジア太平洋グリーンズネットワーク」を発足させ、地球温暖化防止を目指す京都議定書の同月16日の発効に合わせ「みどりの種を蒔(ま)こう」とアピールする。
 参加するのは、オーストラリア「緑の党」のボブ・ブラウン上院議員ら2カ国の国会議員3〜4人▽韓国など5カ国の地方議員約15人▽12カ国の環境NGO代表ら計30人など。
 日本国内では、昨年7月の参院選で前職の中村敦夫氏が率いる政党「みどりの会議」が比例代表に10人を擁立し全員落選したが、計90万票余を得た。地方議会には「緑」を掲げる議員が約200人いる。うち約半数が連携のための「虹と緑の500人リスト運動」を進めており「アジア太平洋地域で国境を越えた連携を」と会議を企画した。
 欧米やオセアニアでは「緑の党」など環境派政党の国会議員がおり、各国の政策決定に一定の影響力を持つ。
 会議は京都市のキャンパスプラザ京都などで「市民がつくる平和と『安全保障』」「多様性と人権問題」「気候変動と温暖化対策」の3分科会を開催。3日目にネットワークを発足させる。
 「虹と緑」共同代表で実行委員長の渡辺智子(さとこ)・香川県議は「課題を共に克服するネットワークをつくりたい」と話す。詳しくは実行委事務局(086・242・5244)。【太田裕之】(毎日新聞 2005年1月6日 大阪夕刊より)

11:57:00 | harurin | comments(0) | TrackBacks