December 03, 2004

◆沖縄の海に理不尽な暴力!

・沖縄の海に理不尽な暴力!

今、沖縄の海で、大変暴力的な開発行為が強行されています。ご存知、辺野古のジュゴンの海に軍事基地を移設するためのボーリング調査と世界的にも貴重な海草(うみくさ)藻場(もば)である泡瀬干潟の埋立工事の再開です。

両方の現場状況が見られる琉球朝日テレビです。
QAB琉球朝日放送Web Site-ステーションQ ニュース-気象情報(バックナンバー 11/29参照)

いずれも、地元漁民や全国からの強い反対の声や、生息生物に新種発見とか、事業者側のいう代替策「移植実験」の明白な失敗など、科学的知見や検証にもとづく専門家や委員会の指摘、意見にも従わず、国際世論すら無視したものです。

ジュゴンの海については、先週タイで開かれたIUCN(国際自然保護連合総会)で、日本政府への2度目の勧告決議案が採択されたばかりです。

MSN-Mainichi INTERACTIVE 環境
WWFジャパン -IUCNによる「日本のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全」勧告採択について(韓国決議案全文)

ジュゴンについての詳しい情報は以下のHPをご参照下さい。
★北限のジュゴンを見守る会★

泡瀬干潟については、日本湿地ネットワークとしても、現地での国際湿地シンポジウムを開催して、沖縄でもほとんど最後の干潟、貴重な海草藻場を、中城新港の浚渫土砂捨て場として利用する他の意味が見出せない開発のため、未来に続く貴重な観光資源を破壊する愚行から救うべく努力をしています。
JAWAN(日本湿地ネットワーク)

泡瀬干潟はラムサール条約事務局から日本政府への問い合わせがあったり、
・・||| 泡瀬の干潟ホームページ入り口 |||・・(ラムサール条約事務局からの書簡)
第8回締約国会議(02年11月スペインバレンシア)で諫早や、セマングムと
並んでその重要性が国際的に認識されました。
泡瀬干潟の保全(新種情報)


こうした強引なやり方は、「力が正義」とする風潮に習うものでしょうが、道理を無視した恥ずべき行為と言わなければなりません。私たちは、こうした行為を是認することを子どもたちに教えるのでしょうか?

私たち中部地方の新聞では、「あと115日」と、2005年3月開催の愛知万博、「愛・地球博」のカウントダウンが始まり、準備中の会場の様子や関連する記事でにぎわっているのですが、こうした沖縄の海で起こっているひどい様子はなかなか報道されません。(メディアはこんなことでよいのでしょうか?)

21世紀の持続可能な未来への「環境博」を謳って開催権を獲得した日本が片方の手で、全くその趣旨に反する行為を国の手でやっていると言う事実をIUCNに代表される国際世論、確かなものを見とおす力のある人々は見ているのです。

どうか、こうした理不尽な行為を即時に中止し、道理のある話し合いによる事態の解決をはかられるよう、日本の総理大臣、環境大臣=沖縄担当大臣に日本の未来世代のために、お手本を示して働いてもらいたいと思います。

みなさまの声もお届けください。 

●総理大臣 小泉純一郎 (首相官邸ご意見箱)
ご意見募集

●環境大臣、沖縄北方担当大臣 小池百合子
    環境省メールアドレス MOE@env.go.jp

●沖縄県知事 稲嶺惠一
    知事室メールアドレス kouhou@pref.okinawa.jp
Tel : 098ー866ー2000
Fax : 098ー860ー1453


抗議や意見、質問の送り先:

●防衛施設庁長官 嶋口武彦
162-8861東京都新宿区市谷本村町5ー1
Tel:03-3268-3111
E-mail info@dfaa.jda.go.jp

●那覇防衛局長 岡崎 匠
900-8574沖縄県那覇市前島3―25―1
Tel:098-868-0174 /Fax:098-866-3375

●瀕死の情況にあるジュゴンの海を守るために、活動している方々へ意見のコピーを送っていただくと、力づけることになるかと思います。

北限のジュゴンを見守る会  鈴木雅子 
E-mail :ccf72790@nyc.odn.ne.jp
TEL&FAX 046-866-1858

へ。

22:51:15 | harurin | comments(0) | TrackBacks