October 13, 2004

◆小笠原諸島振興開発計画に意見を提出〜生物多様性保全の視点を

日本自然保護協会が更新されております。・小笠原諸島振興開発計画に意見を提出〜生物多様性保全の視点を
小笠原諸島振興開発計画(素案)に係る意見

生物多様性保全の立場より、標題について、下記のように意見を述べる。
1.土地利用計画について
<該当箇所>「第2 1土地の利用に関する事項」(4頁)
<意見内容>世界遺産登録に向けて、外来種対策と保護担保措置が課題とされ、保護担保については、本開発計画にも「自然の保護を担保する措置等を実施し、世界自然遺産への登録を目指す」と明記されている。今後近い将来、関係省庁、都、村などを交えて、核心地域(コアエリア)と緩衝地域(バッファーエリア)を念頭にした国立公園の地種区分や森林生態系保護地域の見直しなどが行われていくものと思われる。本開発計画の父島、母島の土地利用計画図「農業地域」、「その他の地域」は、「小笠原国立公園基礎調査報告書」(東京都)の「特別保護地区相当の価値を有すると考えられる地域」とされる地域を一部含んでおり、安易に現在の国立公園の指定地域外を「農業地域」、「その他の地域」としたと思われる。また「その他の地域」は「各種の利用が想定される地域等」とあいまいな表現がされている。そのような状況のなかで、具体的なゾーニング(区割り)を本開発計画で安易に提示すべきではない。
Posted by harurin at 05:40 P | from category: NGO | TrackBacks
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