October 09, 2004

◆ノーベル平和賞、ケニアの環境活動家・マータイ氏に

ノーベル平和賞、ケニアの環境活動家・マータイ氏に
ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、04年のノーベル平和賞を、ケニアの環境活動家、ワンガリ・マータイ氏(64)に授与すると発表した。30年近くにわたり、草の根の植林運動を育てた功績を評価。平和賞の対象を環境分野に広げる初の試みで、アフリカの女性としては初めての受賞となる。
(詳細はasahi comで)

マータイ氏は77年、環境保護と住民の生活向上を目的に、非政府組織(NGO)「グリーンベルト運動」を創設。土壌の浸食を防ぐための植林を、貧困に苦しむ女性を動員して行うという斬新な手法で、砂漠化防止などに取り組んだ。7本の木を植えることから始まった運動はケニア国内にとどまらず、アフリカ各地に普及。3000万本を植林するまでに広がった。ノーベル賞委員会は「環境を保護するだけでなく、持続可能な発展を保つための土台を強化した」と評価した。
マータイ氏は米国の大学で生物学を学び、ナイロビ大学で博士号を取得。草の根の環境運動を率いる一方、女性の地位向上にも努めた。債務国の救済を求める「債務帳消し運動(ジュビリー2000)」にも尽力。02年に国会議員に当選し、現在は環境副大臣を務めている。
 受賞の連絡を受けたマータイ氏はノルウェーの国営テレビに対し「環境は平和を守るための重要な要素です。資源が破壊されれば、不足した資源をめぐって争いが起こるのです」と語った。
 授賞式は12月10日にオスロで行われる。賞金は1000万スウェーデンクローナ(約1億5000万円)。
Posted by harurin at 09:00 P | from category: 環境ニュース | TrackBacks
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